詩)恋文。

人は、いつも過去に恋をする。


自分の都合の良いように、過ぎ去った日々を美化する。


それは、今現在がしんどいから。


それだけ、いま頑張って生きているから。


君に恋文を書こう。


いつか、会えなくなるかもしれない君に。


そうすれば、いつも、想っていられるかな。


離れた気になれば。


別れた事を、想像してみれば。


それでも、人は、手の届かないものへ恋をする。


今、きみの事がこんなに大切なのに。


僕はまた、恋文を書く。


きみではない、他の『誰か』宛の。